金貨の種類とその価値

金貨の世界的流通は、金で作られたお金という意味での価値だけでなく、金という物質と経済を連動させる、金本位制という仕組みも生み出しました。1816年のイギリスが世界で最初に取り入れたものです。中央銀行が発行した紙幣と同額の金を保管し金と紙幣の兌換(交換)を保証する仕組みです。日本では1897年の明治政府が金本位制を採用しました。1929年の世界大恐慌をきっかけに主要国は金本位制から離脱し、現在では採用されていませんが、それは金に価値がなくなったことを意味するのではなく、金貨の役割が変わったことを意味しています。現在世界中には20万種類の金貨があるといわれています。

現在発行されている金貨を分類すると、以下のようになります。まずは「通貨型金貨」です。これは金融機関で額面で発売されます。日本では1986年に「天皇陛下御在位60年記念硬貨」として額面10万円の金貨が発行されました。これは10万円の通貨として使うことが可能です。次が「地金型金貨」です。投資目的で所有されることが多く、カナダ政府が毎年発行するメイプルリーフ金貨が有名です。最後が「収集型金貨」です。

これは国家的な記念行事などにおいて発行されることが多いもので、金地金価格やその額面を超える価格で発売され、コレクターの間で取引されることになります。